DWIBSドック

　DWIBS検査とは、MRIを用いて身体の広範囲にわたりがんや転移を探す検査、つまり「全身のMRIがん検査」です。従来は頭部MRI、胸部MRIというように部位ごとに検査を行うのが一般的でしたが、MRIの高性能化により頚部～骨盤までを一度の検査で撮影し検査できるようになったのがDWIBS検査です。

　この検査では、悪性腫瘍の細胞密度が高い(細胞同士の間が狭い)ことに着目し、水分子の動きが悪くなっている箇所を検索します。

　後述しますが、DWIBS検査は全身のがんを調べることができるものの、探すのが得意ながんと不得意ながんがあります。そのため他のドックや検査との併用をおすすめしています。
　なおこちらのプランは午後のみの予約制となります。

※DWIBS＝Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background body Signal

DWIBSのメリット

• 放射線被ばくの心配がない
• 検査時間が比較的短い
• 尿路系がんの検出に優れている
• 全身の異常を早期に検出できる可能性
• 糖尿病や腎機能の悪い方でも検査可能
• 繰り返し検査できる
  放射線被ばくがないため、定期的な検査が可能となりがんの早期発見に繋がります。
• 従来の検査では見つけにくい部位のがんも検出できる可能性がある
  肺や心臓の周辺など、従来の検査では発見しにくい部位のがんも検出できる能性があります。

DWIBSのデメリット

• 肺がんや消化管のがんを検出しにくい
• 炎症でも異常が検知される
• 閉所恐怖症の方には不向き
• DWIBS検査のみでは検出できない病変がある
• MRIの制限
  DWIBS検査はMRIを用いるため、ペースメーカー等の体内金属がある場合は検査を受けられないことがあります。
• 強い磁場による影響
  強い磁場により、人によってはめまいや不快感が生じることがあります。