臨床工学課理念
- 医療機器を通して患者さんに安心と安全の高度医療を提供します。
臨床工学課基本方針
- 専門的な技量を発揮できるように日々精進します。
- 医療機器の安全管理に努めます。
- 多職種間で連携を図り、チーム医療を実践します。
臨床工学課とは

臨床工学課には、臨床工学技士(以下、CE)という名称の国家資格を持つスタッフが現在9名在籍しています。
CEの主な業務としては生命維持管理装置(人工呼吸器、人工心肺装置、血液透析装置、高気圧酸素治療装置など)の操作や保守・点検が挙げられます。
チーム医療を推進し多職種連携を行い、予定手術は勿論のこと、緊急手術症例にも迅速に対応し24時間365日体制で業務を行っています。また、タスクシフトにも力を入れており、手術の器械出し業務や、外来の消化器内視鏡業等にも積極的に関わっています。
CEは資格の誕生(1987年)から約40年程経ちましたが、日々医療機器の高度化が進み、治療の専門化が進んでいます。医療技術の進化に迅速に対応できるよう臨床工学課一同努力していきたいと思います。
取得資格
臨床工学課ではスキルアップの為に各種認定資格取得に取り組んでいます。 (2025年4月時点)
- 体外循環技術認定士:3名
- 3学会合同呼吸療法認定士:4名
- 認定集中治療臨床工学技士:2名
- 高気圧酸素治療専門技師:1名
- 周術期管理チーム臨床工学技士:2名
業務内容
呼吸療法業務
呼吸器回路の組み立て、点検(使用前、使用中、使用後)や清掃、定期点検などを行っています。
平日・休日問わず毎日朝と夕方に病棟を巡回し、人工呼吸器が適正に使用されているか担当看護師と共に確認しています。
また、院内の呼吸ケアチーム(RST)にも参加し、患者さんのためになる呼吸管理の実践に取り組んでいます。

手術室業務
手術実施に必要な医療機器の準備や操作、点検などを行っています。
心臓血管外科の手術では人工心肺装置、心筋保護装置、補助循環装置(IABP,ECMO)の操作・管理を行っています。
脳神経外科の手術においては、手術顕微鏡の準備や術中の設定変更、調整、ステルスナビゲーションの操作等を行っています。
また全ての手術分野において、清潔野でDrの補助を行う器械出し業務もCEが率先して行っています。



血液透析業務
血液透析、血液濾過、血液濾過透析、血漿吸着といった治療を提供しており、CEは穿刺や透析機器操作、管理を行っています。
透析室での治療が困難な場合は、病棟での透析治療も実施しています。
また、在宅透析患者の装置関連のフォローもCEが実施しています。


高気圧酸素治療業務(OHP)
第1種装置2台を管理・運用しています。患者さんの入室から治療、帰室まで、担当CEが責任を持って行っています。詳細は機器設備内の「高気圧酸素治療」ページをご参照ください。

心臓カテーテル検査業務
IVUS(血管内超音波検査)、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、ECMO(経皮的心肺補助装置)、体外式ペースメーカー、ペースメーカ植込み時のアナライザー・プログラマー操作など各種医療機器の操作、カテーテルアブレーションにおけるスティムレータの操作、造影剤自動注入器(インジェクター)の操作、その他カテーテル室外回り補助など様々な業務を行っています。急性心筋梗塞(AMI)や脳梗塞における脳血栓回収などの緊急症例においても24時間365日迅速に対応しています。
保守点検業務・安全管理業務
シリンジポンプ、輸液ポンプ、人工呼吸器、患者監視装置(生体モニター)、除細動器、その他医療機器の
保守点検、安全管理を行っています。
病棟で使用した医療機器の清掃、点検、較正、修理を行い、いつでも使用できる状態にしています。


外来業務
ペースメーカー外来、消化器内視鏡、TEE補助(Hits検査)、視野検査等でも業務介入を行っています。
それぞれの機器のチェックや使用方法の説明、臨床検査課や看護課の補助を行っています。




