近年のリハビリテーション分野におけるロボット開発は目まぐるしい進歩を遂げています。当院においても患者さんの機能改善の可能性を追求すべく最新のロボットマシンの導入を行なっています。
mediVRカグラ
mediVRカグラ(株式会社mediVR社製)は、仮想現実(virtual reality:VR)技術を用いたリハビリテーション機器です。VR技術とは、ヘッドマウントディスプレイ(写真:顔部)を装着することで視覚及び聴覚情報を置き換える技術を指し、この技術をリハビリテーションに応用しております。座位で使用するため、転倒の危険性が少なく、楽しく運動できることが特徴で、対象者の認知機能や運動機能にあわせて難易度が調整できることから、幅広い対象に適用することが可能となっております。
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HONDA歩行アシスト
HONDA歩行アシストは、患者さんの腰部から大腿部に装着し、股関節(足の付け根の関節)のモーターから生じる力により歩行を支援する装着型装置です。
股関節部の角度センサーが患者さん自身の歩き方 (歩幅・歩数など)を感知し、「振り出し力」や「蹴り上げ力」を補助することで、快適な歩行を実現します。
現在、脳卒中・パーキンソン病の患者さんを中心に使用しています。
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L300GO
L300Go®(以下、L300Go®)は、医療機器承認の「歩行神経筋電気刺激装置」です。L300Go®は運動上位ニューロンの患者や損傷による尖足・下垂足や、膝部不安定な患者に対し、移動能力の向上をもたらす機能的電気刺激装置(FES)システムです。
適用疾患:脳卒中・脊髄損傷・外傷性脳損傷・脳性麻痺・多発性硬化症
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さらに詳しく知りたい方はこちら フランスベッドホームページ<L300Go>まで ”写真引用同社HPより”
ドライブシミュレーター(Hondaセーフティナビ)
自動車の運転には「認知能力」、「判断能力」、「運転操作能力」が必要です。
「認知能力」とは、今自分がどこにいるのか、何をしなければいけないのか(一時停止があるので止まらなければいけない)などを把握する能力のことを指します。その自身の置かれている場所や状況から適切な方法を選ぶことを「判断能力」と言い、手足をうまく使いながら、素早く、適切な行動に移す「運転操作能力」をこの機械を使用することで調べることができます。また、同年代の方々と比較して安全に運転が可能かを評価することが出来ます。
ご家族様の運転操作に心配事がある方は、お気軽に主治医にご相談ください。
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IVES(アイビス)
「随意運動介助型電気刺激装置アイビス」は、脳からの運動指令によって生じる筋肉の電気信号を読み取り、さらにその電気信号を補強して麻痺のある筋肉に電気刺激を与えることで筋肉の活動を増幅します。「脳卒中治療ガイドライン(2015年)」の上肢機能障害に対するリハビリテーションにおいて、推奨グレードBの治療法として中等度の麻痺筋に対し電気刺激の使用が勧められています。
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DRIVE-HOME
「電気刺激DRIVE-HOME(ドライブホーム)」は、家庭用低周波治療器です。電極シールを動かしたい部位に貼付し、電気刺激を加えることで筋肉を動かし、筋力の低下を予防します。
他の低周波治療器より簡便で腕や手、腰などにも使用出来ます。また、操作も簡単なため、患者様ご自身でも自主トレとして使用することが可能な機器となっています。
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総合治療用電気刺激装置(General Therapeutic Electrical Stimulator(G-TES))
G-TESは従来の低周波治療器よりも広い範囲の筋肉を動かし、目的に応じて筋力トレーニングや有酸素運動を行い、運動の代用をすることができる機器です。
ベッド上での寝ている期間が長くなればなるほど、足の筋力や体力は低下することが知られているため、入院・手術直後から筋肉を動かすことが重要です。
この機器を使用することで、ベッド上で寝ている期間が長くなってしまっている患者様やご自身で歩くことができない患者様に対しても使用することが可能であり、足の筋力が低下することを予防することに寄与します。
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JMS舌圧測定器
JMS舌圧測定器は、舌の力を測定する機器です。患者様自身が舌と上あごの間で機器に接続されたバルーンを押しつぶすことにより、舌の力強さ(舌圧)を計測します。
舌の力強さは飲み込みや呂律と深く関係しています。得られた測定値をもとに、舌を鍛えて口の中の機能を維持・改善を目指します。
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低周波治療器(イトーpostim)
低周波治療器は顔面や飲み込みに必要な喉(のど)の筋を電気刺激することで、飲み込みに必要な筋肉を動かします。
飲み込みに問題のある患者様に対して使用することで飲み込むに必要な筋肉を鍛え、飲み込みにくさの改善やムセ込みのない安全な食事ができるようにを目指します。
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