一次脳卒中センター(PSC)とは、日本脳卒中学会が24時間365日脳卒中治療(外科的対応やrt-PA及び脳血栓回収療法等)を行える施設を一般市民や医療従事者に分かるよう選定基準を設け、認定・公表したものです。
認定基準
- 地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる。
- 頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である。
- 脳卒中ユニット(SU)を有する。
- 脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24時間365日体制で勤務している。
- 脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる。
- 脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
- 機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい。
実施できない場合には、機械的血栓回収療法が常時可能な近隣の一次脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療法の適応となる患者の緊急転送に関する手順書を有する。 - 定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質をコントロールする。
上記8つの基準を全て満たすことが認定の要件になります。
一次脳卒中センターの認定を受け、今まで以上に地域における脳卒中の急性期医療を担う医療機関の責任を果たすべく、さらなる研鑽に努めたいと思います。