認知症の気づきチェックリストを配布しています

認知症疾患医療センターの事業内容は多岐にわたりますが、認知症の早期診断・早期治療、普及啓発活動も重要な事業となっております。

患者さんやご家族の中には認知症が疑われる症状が現れても、「年のせいだから仕方ない」「認知症は治らないから」と症状を見過ごし、認知症が進行した状態で医療機関を受診する方も決して少なくありません。

他の病気と同様に認知症も早期診断・早期治療が非常に重要です。早期診断・早期治療を行うことにより、症状が軽いうちにご本人やご家族が認知症への理解を深め、病気と向き合い話し合うことで、介護サービスを利用するなど生活環境を整え、生活上の支障を減らすことも可能となります。
また、認知症を引き起こす疾患には早期治療を行えば改善可能なものもあり、原因となっている疾患を早期に突き止めることが大切です。
さらにアルツハイマー型認知症は、早い段階からの服薬等の治療や本人の気持ちに配慮した適切なケアにより、進行を緩やかにできる可能性があります。

このように認知症の早期診断・早期治療は非常に重要であることから、この度、当センターでは認知症の早期発見・普及啓発を目的に『自分でできる認知症の気づきチェックリスト』を作成しました。

今後はこのチェックリストを当院の患者さんのみならず、地域の方々にも広く活用いただけるよう広報活動を行い、認知症の早期診断・早期治療に寄与すべく取り組んで行きたいと考えております。