便の話しなので汚いことが書かれています。ご注意下さい。

 便をいじるというのは、介助者にとって非常にストレスのかかる事です。

 さらに、壁に塗りたくったり、カーテンを汚したり、1日に何回も掃除することになったりと、非常に労力がかかり、精神的にもきついですね。

 脳機能が落ちてくると、においも感じづらくなるため、部屋中に便臭が充満していても、さほど気にならないのかもしれませんが、家族にとってはたまったものではありません。

 では、なぜこのような事をしてしまうのでしょうか。

 おむつや下着の中に便をしてしまうと、おしりがムズ痒くなったりと、違和感を覚えます。その違和感を解消しようと手を入れますが、そこには便があるため、手が汚れてしまいます。手が汚れれば、綺麗にしたいですね。壁やカーテンなどで手を拭って綺麗にします。

 その他にも、トイレを汚してしまうこともあります。

 昔のトイレは、そのほとんどが和式だったでしょう。そのため洋式便座の使い方が分からず、和式のように座り用を足せば床が汚れてしまいます。「汚してしまった!」と本人はパニックを起こし、自分で片付けようとしますが、上手くいかずにますます混乱し、汚れた手を綺麗にしようと壁で拭ってしまったり。

 ただ、汚れた手を綺麗にしようとしたけれど、その方法を間違えてしまっただけなのです。

 他にも、便をいじる感覚が「あんこ」に近いそうです。

 便をいじっている内に昔よく作ったぼたもち・おはぎを思い出して・・・しっかりとこねて丸めて食べたり、いつもお世話になっている方にお裾分けをしたいと、考えたりもします。

 このような時は、「手が汚れてますね、水道で綺麗にしましょうか」「シャワーを浴びて(お風呂に入って)さっぱりしましょうか」などと、声をかけてみましょう。

 またその場合も、いきなり冷水シャワーなどは良くありません。早く綺麗にしたい、さっさと終わらせたいという気持ちで一杯ですから、焦る気持ちも分かります。ですが、いきなり冷水シャワーをかけられれば誰だってびっくりするし、嫌な気持ちにもなります。

 さらに、「浴室=嫌なことをされる場所」などと受け取られてしまっては、入浴にも支障が出るでしょう。

 ぬるま湯などで丁寧に洗い、本人の気持ちを落ち着かせるように行うのが良いでしょう。

 弄便を止めるには排便のコントロールが不可欠です。朝食後などにトイレに行く習慣をつける、数時間おきにおむつの確認する、ポータブルトイレの設置なども必要になるでしょう。