異食行動について

 食べ物以外の物を口に運んでしまう行為を「異食行動」と言います。

 認知症が進むと、食べ物の区別が付かなくなってしまったり、満腹感を感じる脳の部分がおかされてしまったことで食欲の抑制が効かなくなったり、味覚障害が出現し味が分からなくなってしまったりします。

 また、寂しさを解消しようとして出現したりもします。

 なにかの刺激を求めて何でも口に運んでしまう状態は、赤ちゃんの「口唇期」に似ているとも言われるようです。

 ビニール、ガラス、電池、たばこ、洗剤などの薬品類は食べると危険であるため、手の届かない場所(できれば鍵がかかる場所)に閉まっておくのが良いです。

 もし異食を見つけても、無理に口の中へ手を入れれば噛まれてしまいますので注意が必要です。

 また危険物を飲み込んでしまった場合は、それに書かれている対処を行い、直ちに医療機関へ受診するのが良いです。

 お菓子などを用意して「こっちの方が美味しいよ」など上手く誘導したり、デザートやおやつを食べる前提で、あらかじめ三食毎の食事量を減らしておくのもよいでしょう。

問題行動専門もの忘れ外来

 問題行動(怒りっぽい、徘徊、介護拒否、物盗られ妄想、幻覚等)は認知症の合併症状です。認知症と問題行動は同時に診断・治療するをする必要があります。

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