夕暮れ症候群について

 夕暮れ症候群と呼ばれる状態と考えられます。夕方は、なんとなく落ち着かなかったり、不安になって同じ事を繰り返して歩き回ってみたりと、いろんな症状が出やすい時間と言われています。

 施設に入られている方や家を新築していたり、遠方からお嫁に来た方などは、「そろそろ家に帰らせてもらいますね」と言い、帰宅の準備をされたりするそうです。

 認知症は最近の事は忘れてしまいますが、昔のことは覚えています。

 そして時間感覚も、”現在ではなく数十年前”になっているため、とくに嫁いできた方などは、その頃や嫁ぎ前に戻っていることがあり、「ここは自分の家ではない」と考えています。すると、夕方になれば「そろそろ夕ご飯の時間なのに、いつまでも居るのは悪い」「そろそろ家に帰って食事の支度をしなくちゃ」などと考えます。「ここは自分の家ではない」と思い込んでいるため、本人の立場に立って冷静に考えれば、当然の行動と言えますね。

 このような場合、いくら諭しても納得・理解は難しいです。理詰めで諭すよりも、「今日はもう遅いから、もう一晩泊まっていって下さい」「家族の方は明日迎えに来ます」「夕ご飯は準備してあるので、一緒にいかがですか」などと、本人の希望をかなえてあげたいけれどもこちらにも都合があるので、と協力をお願いするように話してみてください。

 また「送りましょう」などと一緒に散歩し、気分を紛らわすのも良いでしょう。

問題行動専門もの忘れ外来

 問題行動(怒りっぽい、徘徊、介護拒否、物盗られ妄想、幻覚等)は認知症の合併症状です。認知症と問題行動は同時に診断・治療するをする必要があります。

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