内分泌内科とは

 主に甲状腺の疾患を対象としています。甲状腺は身体の新陳代謝を支配しています。
 甲上腺機能が亢進(高く)すると、動悸・血圧上昇・多汗・不眠などの症状が出現します。
 逆に低下すると、倦怠感・眠気・冷感・肌のかさつき・むくみなどの症状が出現します。

診療予定表

曜日
午前 <教授>
鯉淵(典)
<名誉教授>
小林
鯉淵(幸)
午後
備考 ※土曜日は第3週のみの診療となります。
詳しくは電話にてお問い合わせください。

働きに関する病気

甲状腺機能亢進症

 甲状腺ホルモンが出過ぎている病態です。
 多い症状は、甲状腺が腫れる・脈が速くなる・汗をかきやすくなる・たくさん食べているのに痩せるなどが現れます。
 一般的な治療方法は、内服薬にてコントロールが行われます。また一部の病気に対しては、手術が行われることもあります。

甲状腺機能低下症

 全身のエネルギーの需要に応じて、甲状腺からホルモンが分泌されますが、このホルモンが不足するため全身でエネルギーを利用できず、身体の各器官の働きが低下してしまう病気です。つまり、全身の元気がなくなってしまう病気です。
 主な症状は、無気力感・発汗減少・皮膚の乾燥・便秘・体重増加などがあります。また精神面でも元気がなくなるため、認知症のようなもの忘れが出現することがあります。
 甲状腺機能低下症には分類があり、

  • 原発性:甲状腺がホルモンを分泌できない状態
  • 二次性:甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモン(甲状腺刺激ホルモン)が分泌されない状態
  • 三次性:甲状腺刺激ホルモンの分泌を促すホルモンが低下している状態
  • 末梢性:甲状腺ホルモン分泌量は十分あるがそれを利用できない状態

 があります。
 治療は病態が判明したち、不足しているホルモンを補充する内服薬による治療が主体になります。

形態に関する病気

良性の腫瘍
  • 濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)

 良性の腫瘍です。はれ以外にこれといった自覚症状に乏しく、健康診断や風邪などで医師へかかった場合に偶然発見されることが多いようです。
 治療は大きさが気にならなければ、特に行われないようです。ですが時に大きくなったり、実は「がん」だったという事もあるので、医師の指示通り(概ね年1~2回程度)受診して下さい。

悪性の腫瘍
  • 乳頭(にゅうとう)がん
  • 濾胞(ろほう)がん
  • 髄様(ずいよう)がん
  • 未分化がん

 悪性の場合は甲状腺のはれが急速に起るため、痛みや発熱を伴うことがあります。また周囲を圧迫するため、のどの違和感・飲み込みづらさ・呼吸困難など起ることがあります。
また周囲の組織に癒着(ゆちゃく)することもあり、専門医は触っただけで分かる事もあるようです。