セラピスト(沼田脳神経外科循環器科病院) 教育計画
新人教育プログラム
入職後1年間は経験3年目以上の職員がプリセプター(指導者)としてマンツーマンでの業務の指導・相談を行います。指導者を固定することで、新入職員の個々のレベルに合わせた指導やフォローを行っています。
月5~6回を目安に急性期リハビリテーションに関する勉強会を開催し、治療の土台となる基礎知識の習得を徹底しています。
その他に、症例検討会を週1回開催することで臨床の疑問をグループワークで解決し、外部研修では他部署での患者様との関わりを学びチームアプローチの基盤を築くことを目的とします。
主な研修、制度等
- 入職時オリエンテーション
- 部門研究会
- プリセプター制度
- 外部研修(入職時)
- 症例検討会(週1回)
- 新人症例検討会
- ジョブローテーション
- 臨床研究研修(2年目)
新人研修プログラム一覧(3職種合同)
- 移乗などの運動誘導について
- バイタルサインの計測方法について
- 感染症について
- リスク管理について
- 診療報酬について
- 運動制御理論について
- 脳卒中リハビリについて
- 脳画像の基礎知識
- 高次脳機能障害の基礎知識
- 超急性期リハビリについて
- 3F病棟での看護
- 2F病棟での看護
- 屋外歩行について
- 臨床研究について
- 姿勢制御・バランスについて
- 老年症候群の基礎知識
- 介護保険、周辺病院・施設について
- 臨床評価指標のが医用と使用法の解説
- 腎臓リハビリテーションについて
- 外来リハビリについて
etc...
※令和元年度実績
各種認定資格の取得
より質の高いリハビリテーションの提供を目標に、関連性の高い各種認定資格の取得にも力を入れております。
資格取得を促すことで、より専門的なリハビリテーションの継続や院内スタッフへの指導を行っています。
各種資格取得者数 一覧(令和5年4月現在) | |
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認定理学療法士(神経系) | 2名 |
認定理学療法士(呼吸) | 1名 |
認定理学療法士(褥瘡・創傷ケア) | 1名 |
認定作業療法士 | 1名 |
認定訪問療法士 | 1名 |
心臓リハビリテーション指導士 | 3名 |
心不全療養指導士 | 9名 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 17名 |
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 | 4名 |
日本褥瘡学会認定師(理学療法士) | 1名 |
認知症ケア専門士 | 1名 |
介護支援専門員(ケアマネジャー) | 6名 |
プリセプティー・プリセプター制度
プリセプティー(新人職員)には、1名以上のプリセプター(先輩職員)、エルダー(リーダー職員)がつき、指導係として事務作業やリハビリ内容のサポートを行います。
患者様に対してもリハ職員の経験年数による不利益が起きにくく、プリセプティー(新人職員)も実症例から様々な経験や知識を得ることができます。
スタッフの声
どんな相談ができましたか?
難解な症例の解釈やより良い訓練プログラム、他職種とのコミュニケーションの取り方等、様々な事柄について相談しました。他にも、学会や資格についても相談に乗って頂きました。
リハビリ職種として働いてみてどうでしたか?
患者様に寄り添う事は簡単な事ではありませんが、信頼関係を築き、リハビリテーションの成果を一緒に分かち合えた時や患者様の笑顔を見られた時に、この職業について良かったと感じています。
プリセプター制度はどんなメリットを感じましたか?
プリセプティーに指導することで、患者様に対する接遇の見直しの機会を得ることができたり、技術と知識の再確認をすることができるので、自身のスキルアップにもつながると感じました。
新人指導で気を付けたところはどんなところですか?
初めての医療現場ということもあって覚えることも多く、ストレスが溜まってしまうと思うので、メンタル面のケアにも気を付けました。教えるという立場ではなく、一緒に学ぶという気持ちで指導しました。
病棟制による職種間連携の向上
当院では「病棟制」を採用しており、一人の患者様に対して同じチーム内である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が担当するため、密な連携、情報交換が可能となっています。また、より専門性を高めた医療を提供しています。
JOB Rotationによる幅広い知識の向上
急性期から在宅まで様々な病期を経験することで、「住み慣れた地域」で患者様・利用者様が生活できるように地域医療に貢献できる人材育成に努めています。
新人教育制度
1年目~ 3年目まで継続した院内研修を行い、新人職員のキャリア育成に努めています。
各年代で必要な知識・技術を学ぶ、幅広い人材育成を目指しています。
臨床研究の活動内容
臨床研究を行うことで、医療の発展や患者様への還元に向上に努めています。