次世代予想型見守りシステム「ネオスケア」の導入について

理想のケアへの障壁と、「本人本位のリスク管理」への転換

 菜の花館では、認知症を患う入居者様が多く、ご自身の運動機能(起き上がりや、立ち上がり、立位保持など)を正確に認識できずに起きてしまう転倒・転落事故への対応が長年の課題でした 。また、入居間もない方が新しい環境に慣れるまでの夜間の不眠や、トイレの場所が分からずに動いてしまうケースも少なくありませんでした 。
 「これまでは、事故が発生するたびに日々の慌ただしい業務のなかで行動の洗い出しや検証を行っていました。しかしそれでは詳細な分析ができず、『ご本人を第一に尊重したリスク管理』にまで落とし込めないことが大きな課題でした」
 数年前から複数の見守りシステムの実証トライを重ねてきたものの、当施設のニーズに合うものが見つからずにいました。そこで、人材確保の課題への対応や、国が推奨するICT活用へのシフトも見据え、介護ソフトの一新と同時に見守りシステム「ネオスケア」の導入に踏み切りました 。

ネオスケアが後押しする、「見守られる安心」と「プライバシーの尊重」

訪室業務の最適化を図り、事故防止と業務のスマート化を実現

現在、菜の花館では15台のネオスケアが稼働しています 。ネオスケアの機能は、同施設が目指す「尊厳を守るケア」と見事にマッチし、以下のような効果を生み出しています。

一人ひとりの状態に合わせた柔軟なケア:

カメラを完全に固定するタイプとは異なり、入居者様の状況に合わせてどのお部屋にも自由に移動・セッティングができるため、その時々にサポートが必要な方へ手厚い見守りが可能です 。

プライバシーを守りつつ、危険を察知:

画面に映る画像はシルエットのため、顔の表情までは見えずプライバシーがしっかりと守られます 。一方で、大きな動きや動作には感度良く反応し、安心・安全な環境を提供しています 。

スタッフの心のゆとりが、より良いケアへ:

夜間や静養時など、入居者様個々の動きに合わせて設定した条件で、スタッフの端末へタイムリーに通知が届きます 。「コールが鳴ってからでは間に合わない動き」に事前対応できるようになり、事故の未然防止に繋がっています 。また、訪室が減ったことでスタッフの業務がスマートになり、精神的・肉体的な負担軽減にも貢献しています 。

「変わらない想い」のために、進化し続ける

 ネオスケアの導入により、以前は難しかった「個室での細かな動き出しの分析」が可能になりました 。今後は全室への見守り機器導入を目指し、より一層ご本人を尊重したリスク管理を行い、ご家族を含むすべての方へさらなる安心と安全を届けていきたいです。

今後、介護業界の人材不足が加速することが予想されますが、介護力の低下によって「最低限のサービスしか提供できない」という事態は絶対に回避しなければなりません 。

 「入居されるすべての方が、その人らしく明るい未来を生きていけるように。私たちの『想い』は変わりません。その変わらない想いを守り続けるために、私たちはこれからも変化を恐れず、進化し続けてまいります」