歯科衛生士による口腔内ケアのサービスを始めました!

 身体的フレイル*の始まりは口腔機能の低下から始まると言われています。噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能を維持することで、社会との関わりを維持し、口腔内を適切な環境に整えておくことで誤嚥性肺炎を予防できるとされています。当事業所では、この口腔機能を維持するための取り組みとして、歯科衛生士による月1回の口腔ケア・アドバイス、定期的な評価を始めました。

*フレイル=心身の活力が低下した状態(筋力、認知機能、社会とのつながりなどの低下)

サービスについて

歯科衛生士が対象となる利用者さんを定期的に訪問し、OHAT評価を実施します。また、適切な口腔ケアの実施や実施方法のアドバイスなどを行います。

OHAT評価とは

OHAT(オーハット)とは、要介護者の口腔問題を適切に発見することを目的とした口腔アセスメントツールです。

8つの評価項目があり、それらを0=健全、1=やや不良、2=病的までの3段階に分類し、各項目のスコアを合計して評価します。

本ツールを用いることで口腔ケアの標準化と適切なタイミングでの歯科依頼などが期待できます。

項目 0=健全 1=やや不良 2=病的
口唇 ・正常
・湿潤
・ピンク
・乾燥
・ひび割れ
・口角の発赤
・腫脹や腫瘤
・発赤斑
・白色斑
・潰瘍性出血
・口からの出血
・潰瘍
・正常
・湿潤
・ピンク
・不整
・亀裂
・発赤
・舌苔付着
・赤色斑
・白色斑
・潰瘍
・腫脹
歯肉・粘膜 ・正常
・湿潤
・ピンク
・乾燥・光沢
・粗造・発赤
・部分的な腫脹(1~6歯分)
・義歯下の一部潰瘍
・腫脹
・出血(7歯分以上)
・歯の動揺
・潰瘍
・白色斑
・発赤・圧痛
唾液 ・湿潤
・漿液性(しょうえきせい・サラサラしていること)
・乾燥
・べたつく粘膜
・少量の唾液
・口渇感若干あり
・赤く干からびた状態
・唾液はほぼなし
・粘性の高い唾液
・口渇感あり
残存歯 ・歯、歯根のう蝕または破折なし ・3本以下のう蝕
・歯の破折
・残根
・咬耗
・4本以上のう蝕
・歯の破折、残根
・非常に強い咬耗
・義歯使用なしで3本以下の残存歯
義歯 ・正常
・義歯、人工歯の破折なし
・普通に装着できる状態
・1部位の義歯、人工歯の破折
・毎日1~2時間の装着のみ可能
・2部位以上の義歯、人工歯の破折
・義歯紛失
・義歯不適のための未装着
・義歯接着材が必要
口腔清掃 ・口腔清掃状態良好
・食渣、歯石、プラークなし
・1~2部位に食渣、歯石、プラークあり
・若干口臭あり
・多くの部位に食渣、歯石、プラークあり
・強い口臭あり
歯痛 ・疼痛を示す言動、身体的特徴なし ・疼痛を示す言動的な兆候あり:顔を引きつらせる、
口唇を噛む、食事しない、攻撃的になる
・疼痛を示す身体的な兆候あり:頬、歯、
肉の腫種、歯の破折、潰瘍、歯肉下膿瘍
・疼痛を示す言動的な兆候もあり

その他

喀痰吸引等研修の指導看護師がいます

介護福祉士法の改正により業務内容に喀痰吸引等が追加されたことから、介護職員等による喀痰吸引・経管栄養が可能となりました。
その介護職員に医療的ケアを指導するのが指導看護師です。

指導看護師とは、喀痰吸引等第1号研修、第2号研修の講義・演習・実地研修の講師、実務者研修の「医療的ケア」授業の講師ができるようになる資格研修です。

実施可能な行為

  • たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)
  • 経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)

認知症認定看護師がいます

 超高齢化社会に突入し、認知症の罹患率は増加しています。認知症の原因はさまざまですが、どの認知症も共通して、「認知機能障害」「行動異常」「精神症状」といった症状が認められることがあります。特に認知障害によるコミュニケーション能力の低下には、言語障害も大きく関わり、当事業所では言語聴覚士によるリハビリや定期的な評価を実施しています。また、認知症認定看護師が在住しており、看護師とリハビリ職員で相談しながら、ご本人やご家族にとって最適な生活をおくれるよう支援しています。